夢見屋


キイ

「えっ?ちょ、ちょっと……」

パタン


俺は思わず扉を閉めた。

看板を見上げて文字を読む。


【喫茶ジョーダン】

相も変わらず最低なネーミングのカフェ。

古くなった外見
それでもここの珈琲の旨さと気さくな店長が気に入ってよく来ていた。

……さっきのは幻覚か?


そう思ってもう一度扉を開ける。



「あっ、良かった!」


そこにいるのは先程の金髪美少年。

店内もボロい椅子などではなくて妖しいけどお洒落な雰囲気。



「ここ…どこ……?」

俺の口からはそんな言葉が漏れていた。







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