月に秘めた恋
普通の事なのに・・・


あの2人が付き合っていても


何も問題なかったはず


「あなたの話してる時も


とても楽しそうだったの・・・


まるで湊君に恋でもしてるんじゃ


ないかってぐらいね?」


未憂のお母さんは 笑いながら


俺を見た


「俺の事・・・なんて?」


「カッコよくて 何かあったら


助けてくれるとても良い人だって・・・


あと 相談とか乗ってくれて」


あいつ・・・そんな事を


「俺・・・未憂の事


李生の彼女だって知らなくて


惹かれたんです


諦めようって思っても無理で・・・


自分でも 情けないって」


何言ってるんだ?


「・・・私ね あの子と同じ年に


未憂を授かったの」


「え?」


「相手・・・未憂の父親は


当時は大学生だったの


親は堕ろせって反対してね・・・


それで 私は親も世間体も捨てて


駆け落ちしたのよ」
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