月に秘めた恋
しばらく歩くと 俺の腕を離す


「ごめんね?」


「え?」


「あんな事して」


「別にいいけど・・・てか


ちょっとビックリした」


まさか あんなムキになって


俺と付き合ってるなんて


言うから・・・


「永見君がしつこいの・・・


転校して来て 席は隣だし


なんで・・・湊君と同じクラスじゃ


ないのかな?」


ドキン


未憂は たまに可愛い事を言ってくる


「俺・・・嬉しかったよ?」


ぎゅ


そう言って 未憂を抱き締めた


「付き合ってるって・・・


言ってくれてさ 嬉しかった」


「・・・いけなかったかな?」


そう言いながら 未憂は


俺の背中に腕を回す


「未憂・・・なんか積極的だな」


「・・・そうかな?」


「さっきだって 俺の腕に


絡んできただろ?」


「あれは・・・仕方なかったの!」
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