月に秘めた恋
そう言うと 未憂は俺に気付いて


こっちにやって来た


俺の腕に絡んだ


「この人です!」


「え?」


俺の前には 1人の男子が立っていた


まぁ・・・そこそこカッコイイ?


軽そうな感じだな


「お前か? 未憂に付きまとっているって・・・」


俺は未憂の前に立った


「・・・人聞き悪いな 俺はただ


羽山さんと話してただけだよ?


あ 自己紹介まだだったな


俺は 永見 優馬(ながみ ゆうま)」


永見はそう言いながら


ニヤついていた


「・・・及川湊」


「及川ね・・・羽山さん


俺と付き合ってよ」


「だから・・・私は湊君と


付き合ってるって


言ってるじゃないですか!?」


未憂は俺の後ろから 永見を見ながら


そう言った


「行こう? 湊君!」


グイ


未憂は俺の腕を引っ張って


廊下を歩き出した


こいつ・・・こんな積極的だったっけ?
< 289 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop