月に秘めた恋
同じ事・・・それは


李生を裏切る事が出来ない


「でも 未憂の事大事にしたい


気持ちはウソじゃない・・・」


「・・・」


未憂の肩を押す


俺は 最低かもしれない


こんな事で・・・未憂を


悲しませて


守るって決めたのに・・・


「ごめんな? 未憂」


「え?」


「・・・俺 未憂に嫌われたかった」


「何・・・言ってるの?」


自分でも何を言っているのか


わからなかった


でも 嫌われたかったのは確かだ


「俺は お前が思っているような


男じゃないんだよ・・・」


「湊?」


俺の事 最低だって思って欲しい


どうか・・・嫌って欲しい


「・・・やっぱり 私は誰も好きに


なっちゃいけないんだね?」


未憂は少し悲しく笑いながら


そう言っていた


「・・・」


「私・・・湊の事 傷付けてた?」
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