月に秘めた恋
そんな事ない・・・


だけど その言葉が出なかった


きっと未憂は自分を責めてる


「何も言わないって事は・・・


そうなんだね?


知らない内に湊を・・・


李生を傷付けてたんだ」


「違う!」


思わず声をあげてしまった


未憂の肩があがったのがわかった


「悪い・・・でもそんな風に


自分を責めるなよ?


俺は1度だって未憂に傷付けられた


なんて思った事ない」


本心だった


逆に俺を慰めてくれたんだ・・・


「・・・湊」


「それに李生だって お前に


傷付けられたなんて思ってるはず


ないだろ?」


「・・・」


これ以上 自分を責めて欲しくなかった


俺だって・・・辛いんだよ


「だから・・・これからは


俺がお前のそばに居るから


約束する


何があっても 未憂の事を想うって」


だから 悲しい顔はしないで欲しい
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