“いぢわる王子”のお気に入り♪【完】
「そ…そ…
そんなこと言わなくてもいいじゃん!
さっきは、山本くんに
『あのさ。
人の“彼女”
勝手に口説くの、やめてくれる?』とか、
『あのさ。
こいつのこと、“紗衣”って呼んでいい男は――…
“オレだけ”なんだよ』とか。
散々期待させるようなことを言ったクセに!」


「期待?」


あたしの言葉に、いぢわる王子の眉がピクリと動く。


「そうだよ!
あたしのこと“お気に入り”とか言ったり、いきなりキスしたり。
あたしのことを振り回してんのは、玲音のほうじゃん!
手紙だって、電話だって、全然くれなかったクセに。
いつも意地悪ばっかりしてたクセに。
…あたしの心の中に居座らないでよ。
…あたしの心の中を占領しないでよ」
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