“いぢわる王子”のお気に入り♪【完】
「だから…
その子だけ特別扱いしないでよ」


ギン!と、恨みのこもった強い視線があたしに向けられる。


こ…こ…怖いよぉ。


女の子達の眼力に震え上がったとき――…


「特別扱いも何も。
紗衣は特別だから」


いぢわる王子の涼しい声が聞こえた。


ヒートアップする女の子達とは対極の静しい声。


その声でいぢわる王子はこう続けた。


「紗衣は、オレの“お気に入り”なんだよね」
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