月夜に舞う桜華



『………桜姫の居場所は分からない』

『っ』

『俺は皇蘭を抜ける』

『!』


三人は目を見開く。


『桜姫のいない皇蘭に意味はないからな』


んで、桜姫を探す。


『………桜姫は、』

『………ここでは話せない』


偽りの言葉を信じているあいつらが近くにいる。それに和がいるなら尚更だ。


『………桜姫が見つかったら知らせるから心配するな』


じゃあな、と言い歩き出そうとした俺の背中に誰かの拳が入る。


『って!』

『………ふざけんなよ』


背中を擦りながら若干涙目になりながら目を向ければ、何かを決意した三対の目が俺に向けられていた。


『お前一人に桜姫を任せられるかっての』

『桜姫を探すなら俺達も探す。』

『桜姫は俺達の総長なんだから』


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