アクシデントな恋

「スマナイ…、君に話があってな…
きっと、薄々気づいてはいると思うが、今日の写真の件で君にも確認しておきたいと思って。
単刀直入に聞くが…龍とはどんな関係なんだね?
正直に話してくれないか…ある程度の事は龍にも聞いてある。」


大蔵は怒っていると言うよりは、美里に対して申し訳ない気持ちだった。
だから、大蔵の表情からも滲み出ていて…
美里は素直に全てを話す事ができた。


「今回の写真は私の嫉妬心からやってしまった事です。
龍さんと寿麻さんには大変申し訳ない事をしたと思っております。

きっと、お聞きになっていると思いますが…
龍さんとは高校の時から仲良くさせて頂いておりました……
今年の…9月に入った頃にお付き合いも終わりました。」


美里はプロポーズの事は伏せて話をした。
しかし…


「そうか…美里さん、話しづらいかも知れないが、もう一つ聞いておきたい事があるんだ。
龍からプロポーズを受けたと聞いているが…本当かね?」


美里は驚いた。
まさか、そこまで知っているとは思っても居なかったから…
美里はためらいながらも頷いた。


すると、大蔵から

「君にもスマナイ事をした…。
龍を許してくれm(__)m」


大蔵は深々と頭を下げた。
そして…意外な事を言い出した。
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