アクシデントな恋
皆が解散した後
大蔵は潤を呼んだ。
「お前は何がしたいんだ?父さんと同じ様な事をして…。」
「別にお祖父様に逆らう気はありません。
ただ…龍が許せないだけです。
以前にも言いました。
僕だって…権利はあるはずです。
きっと、お祖父様もいずれ誰が適任が解りますよ。」
潤はそれだけ言うと会議室を出て行った。
大蔵は大きな溜め息をはき…
「高木、悪いが礼子さんに連絡を取ってくれ…
一臣には解らないように」
(高木とは大蔵が一番信頼している秘書です。)
臨時役員会が開かれた事を後から龍の耳に入った。
それを聞いた龍は、大蔵の所へ急いだ。
寿麻は…
衣装合わせが終わり帰り支度をしていると
急に龍に呼ばれて
「スマナイm(__)m急用が出来た。1人で家に帰ってくれないか…
迎えは呼んである。
帰りが遅くなるかもしれない。
時子さんにも言ってあるから…」
それだけ言うと行ってしまった。
寿麻は、何が起きたのか解らなかったが
あまりにも龍が慌てていたので、素直に言う事を聞いて迎えの車が来るのを待った。