アクシデントな恋

「僕が龍と再開した時にはすでに2人は付き合っていたんだ。

最初、龍に美里ちゃんの事を聞いた時はビックリしたよ。

あんなにモテモテなのに
全然女の子に興味がなかったから…

もしかして…
ホモ…なんて思った位に


龍は一度も僕に美里ちゃんに会わせてくれなかった。
話しは聞いていたんだけどね…
きっと、少し僕に対して危機を感じていたのかもね。
僕は何でも龍の物を欲しがったからね。

そのくらい美里ちゃんを大切にしてたんだよ。

だから…
空港で寿麻ちゃんを紹介された時に
美里ちゃんと間違えたんだよ…」



寿麻は黙って
潤の胸の中で聞いた後
口を開いた。


「ヒクッ…わかっていたの…龍が美里さんを好きな事…
好きになるなんて…ヒクッ…
思っていなかった。


最初から婚約なんてしなかったら良かった…ヒクッ…」


寿麻は静かに顔をあげた。
潤は優しく寿麻の涙を
手でぬぐった。


そして…

「何で婚約したの?好きでも無い相手と…
いくらお祖父様の言い付けだとしても…

それに…
龍が美里ちゃんにプロポーズしていたってどう言う事なの?

意味がわからないよ。

それを知っているのに
お祖父様は寿麻ちゃんと龍を婚約させたわけ?」


潤は疑問に思っていた事全てを聞いた。
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