アクシデントな恋
学祭

旅行から帰って来てから
平和な日々が続いていた。

龍も寿麻も
今の関係、幸せを壊したくなくて
あの日(旅行)の事は触れずに過ごしていた。






学校では
学祭の準備が始められていた。


そんな中…
寿麻は、とても緊張していた。


龍と一緒に大ホールで挨拶をする事が決まった。
龍は後継者として学長に代わり挨拶をする。
寿麻は婚約者として付き添い、一緒に挨拶するように学長に言われた。


初めて、龍と公に出る。
寿麻はかなり緊張していた。


1人では考えられない寿麻は
挨拶文を龍に考えてもらって
ぶつぶつ言いながら歩いていた。


すると愛が

「そんなに練習したって…緊張はするんだから。」


「そうかも知れないけど…龍に、俺に恥をかかせるな!!って言われたから…
それに、挨拶文まで考えてもらったし…」


寿麻は少し下向き加減で話した。


すると愛は、からかうように
「ハイハイ…愛するダーリンの為にせいぜい頑張りなさい。」


「愛するダーリンって…」




寿麻は愛に
龍の事が好きになった事を話した。
なんでも相談できる良き親友だし
龍との関係を知っている唯一の友達だから…



しかし…愛の口から出た言葉は意外にも

「最近の寿麻を見てたらわかったよ。
でも…賛成はできない!
龍君が寿麻を幸せにしてくれる保証がないから。
だって…ゲームなんでしょ?それでも幸せ?」


と寿麻は聞かれ…

何も答えられなかった。
自分でもわかっている事だら…
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