【完】─片思い─
インターホンを押すと、すぐに誰かが出てきた。
「はい、はーい! …和ちゃん」
「お久しぶりです、優美さん」
「…上がって?」
「いえ、たった、一言なんで…」
「?」
あたしはギュッと拳を握った。
「ありがとうございました」
「…!」
「…それだけ、です」
「…そっか。和ちゃん、」
「?」
「ありがとう」
この言葉を聞いて、あたしは泣きそうになった。
だめだ…まだ、泣いてはいけないんだ…。