【完】─片思い─
あたしは東家の次に、東のところに向かった。
「ぉ、お姉ちゃん」
「…?」
声をかけてきたのは、この前のおじいちゃん。
よく見ると、名札に『東』と書いてある。
ぇ…まさか、東のおじいちゃん…?
あたしは驚きを隠せずに、しばらく突っ立っていた。
「君は、幸せかい?」
突然の質問に驚いたが、あたしは答えた。
「…はい、幸せです」
『ありがとう』
…幸せだ。
こんなにも、あたしを思ってくれる人がいるんだから。