携帯小説の声

被害者B

そんな武や加奈があの声に悩まされているとき、


また、

ここでも、男の人が悩まされていた。



名前は

寄留(キリュウ)


寄留は携帯小説作家ではなく


読み手のほうだ。


しかし、


携帯小説ののろいは、


書き手だけでなく読み手にまで及んでいた。


「アンタモヒガイシャ

ナンモカンケイナイノニネ

アトヨッカ

マァノコリノジンセイタノシミナサイ」


・・・・


寄留はこの声に悩まされていた。


気味の悪い声・・・


でも、どこかで聞いたことのある声だった。




「俺は・・・・どうすればいいんだ?」


悩んでも悩んでも

答えは出てこなかった。
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