【完】愛しい君は


歩く足をとめ、振り返る。

優太の顔と舞ちゃんの顔をみて

少し俯きながら


「バイバイ、」


って言ってそのまま走った。


足を踏み出した瞬間に零れた涙に

どうか優太が気づいていませんように。

走って、走って、走って。

立ち止まる。

また息があがって

呼吸が乱れてるのに、

なんでかな。

今の方がさっきより苦しいや。






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