スミレ限定―リミテッド―



「…あのさ、俺名前ないんだ」



名前が…ない…?



「お前に決めてほしんだけど…」



「かなるが!!!???…いいの?」



「うん。花菜瑠がいい…」



うー…ん、名前ねぇ…



黒…すみれ…、



…すみれ、



「すみれ…は?」



「…すみれ、うん。いいな!」



すみれと呼んだ男の子は、



あたしがキレイと言った目をきらきらさせて、嬉しそうに言った。



あたしはその姿を17歳の今でも覚えてる。



「よっかたぁ!!!でね、でね!あたしはスーって呼ぶんだ。で、大切な人にはすみれって呼んでもらってね!」



「大切なひと…?」



そう、大切な人



「うん!花菜瑠はねぇ、かなるだよ~」



「…2回も言わなくてもわかるし、」



むっっっっ!!!



まぁ、いいか。



「そんなことより、せっかく会えたんだから一緒に遊ぼうよ!スー!!!」



「うん、そうだな!」



………――――――



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