スミレ限定―リミテッド―
少しくせっけな真っ黒の髪の毛に、
キレイに整った顔、
そこには昔のままのあたしが魅せられたすみれ色の瞳があった。
笑う時の顔も眉にしわをよせて、本当に嬉しそうに笑う。
あぁ…スーだ。
スーだスーだ、
スーだ。
「花菜瑠…?」
スーが怪訝そうに顔を見てくる
???
あたし、そんな変な顔してる?
「ど…したの?」
スーはあたしに近寄って、あたしと同じ目線になるように少しかがんで、
あたしの頬に手をあてた。
「スー…「なんで、泣いてるの?」
…え、
ないてる…?
誰が。あたしが?
「な、泣いてなんか…」
「嘘つけ。泣いてんじゃねぇか」
ぽろぽろ流れる涙は止まる事を知らず、
あたしの意思とは反対に流れ続けた