『K』
ピピピ~♪
ケータイの音で目が覚めた。
PM17:00
[新着メール1通]

(ふぁ~あ。眠い。。誰だろう。。)
[おはょ~昨日は飲み過ぎて頭痛いわ!まゆは大丈夫か?指名ね~了解♪]
優太からの初めてのメール。
この時はお客さんとキャバ嬢だったけど。。こんなメールも今は[保護]しとけばよかったかなぁ。。。

[おはよぉ!優太のメールで目が覚めたよ!まゆも昨日わ楽しかったから飲み過ぎちゃったなぁ♪今日もこれから出勤だよぉぉぉ絶対指名約束だかんね♪(笑)]
メール送信。。

まだ眠い目をこすりながらシャワーを浴びて出勤の用意。
コテで髪の毛を巻く。
やっぱりキャバ嬢わマキ髪 ぢゃないとね。
これが私のこだわり、そしてCHANELの香水をつけてウコンの錠剤飲んで(笑)
そして店に向かう。

PM20:00
店に着くともうすでにテーブルに何組もお客さんはいる。
『まゆちゃん!用意したらすぐそこのテーブルついてね』
『はぁ~い♪』

よく来てくれるお客さんのテーブル。
『おう!まゆ~♪早く座りなさい♪』
『須藤さん!この間ごめんね~まゆ酔っ払いすぎたよね(笑)』
『お前あの日すごかったなぁ!あんなに飲むからお会計大変だったよ(笑)』
『うそぉ~本当すいませんでしたぁ(笑)』
須藤さんは40代で不動産屋の社長さん。
私が初めての出勤の日に指名してくれた人でお酒の造り片も接客も須藤さんが教えてくれたって言ってもいいくらいお世話になってる大事なお客様。
『まゆ!なんか最近益々キレイになっていくなぁ♪俺のおかげだな!(笑)』
『本当にぃ~?♪須藤さんのおかげでございます(笑)』
『あはっははは♪』

『ちょっと須藤様すいません!まゆが指名入ったんでちょっと借りていいですか?』
ボーイが須藤さんに話した。
『おっ!キレイになったと思ったら指名かぁ♪行ってこい(笑)』
『うん!すぐ戻ってくるね♪ごちそうさま♪』
カチンッ

(指名なんて誰だろう。。新規かなぁ?)
『まゆちゃんそのテーブルのお客様だから!』
『はぁい♪』

『あっ。。優太!』
『ご指名させていただきましたよ!まゆちゃん(笑)』
そこには一人で来てくれた優太が座ってた。


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