『K』
ある日アミが私をカラオケに誘ってくれた。

プライベートでカラオケなんて久しぶりだよ。。

『あ~まぢ今日は歌うよぉ♪』
アミがノリ2でマイクを持つ。

『てかぁ、最近の歌全然わかんないや(笑)』

『はぁ?そんな発言したらもうマユわおばさんだよ(笑)』

『。。確かに(笑)』

とかいいつつアミが選曲した曲はドリカムの『LoveLoveLove』だった(笑)
『てか古いよ?(笑)』

『うるさいなぁ~今日はあんたを泣かせるんだから♪』

『。。泣かねーよ(笑)』

アミなりの私への気使い。。。

アミが歌う。
(やっぱり、こいつ歌うまいなぁ♪)

アミはすごい歌がうまい。だからあんまり一緒にカラオケとか行きたくなかった(笑)

『てかまだ泣かないかぁ(笑)ぢゃあ次はこの曲♪』

アミはさんざん泣けるバラードを歌い続ける。。

私もだんだんお酒で酔っ払ってきたのか、優太のことを考えてしまった。
『ね~マユ♪泣けばいいぢゃん!どーせ一人で泣いてるんでしょ?私、話しなら聞くし!泣いてもいいんだょ。。。』

アミの優しさに張り詰めていた物が壊れる。。

『。。。アミ。。私、辛いよぉ(泣)』

『。。うんうん!辛いよね。。』
アミがそっと近づいて私の頭を撫でてくれた。

『私、優太の事、大好きなのに。。(泣)』

強がってた気持ち、全て吐き出した。

『本当は毎日優太の事が頭から離れないし。。本当に失ってしまったのかもわからなくて、それを確かめるのも怖いし。。(泣)』

私は優太に伝えたい気持ちをアミに伝えた。。

『。。ねぇマユ?頑張ってその気持ちを優太に伝えてみよう?』

『。。でも、昨日それも考えたけど。。やっぱり怖くて結局。。(泣)』

『今日は私が隣にいるじゃん?横で勇気をあげるから。。』

アミはギュっと私を抱きしめた。。

なんだか、アミの勇気が体に入っていく感じがした。。
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