『K』
優太は冷えた私の手を握ってまた車に戻った。
『どうだったよ~?俺のデートは?(笑)』

『すごいキレイで感動したよぉ!連れてきてくれてありがとうね!』

『おうっ♪そ~言ってくれたら俺も連れてきてよかったわ!』

『だね♪』

『ぢゃあ~俺と付き合っちゃう?(笑)』
『はぁ?何それ?』
(私は冷静なフリをするのが精一杯だった。。)

『いやぁ~冗談(笑)』
『。。。私もあんたみたいな軽い男はお断り~♪』
本当はそんな事言うつもりなかったのに。。。
優太が意地悪だから、ついまた私も反発しちゃう。
(だけど本当はあの時わまだ優太も負い目があったから強く言ってくれなかったんだよね。。だけどもしあの場所で本当に告白してくれていたらきっともっと私は幸せだったんぢゃないかなぁ。。)

『言っておくけど!俺は軽い男ぢゃありませんから(笑)』
『はいはい♪そーゆう事にしておくか(笑)』

『何?それ俺のセリフぢゃね?マネすんなよ(笑)』
『あはっ♪いつものお返し♪』

帰りの車。
行きよりも早く感じる。
(もう着いちゃうなぁ。。。)
行きとは違い二人とも無言が続く。
『あっ、もう夜中で危ないからまゆの家まで送るわ!道教えて!』

『あっ大丈夫だよ!駅でい~から!』
『はぁ?俺ストーカーとかしないから安心して(笑)てかマヂ夜だからちゃんと送らせて!』

『あっうん。。ありがとう』

短い帰り道。
家まで送ってもらった。

『今日はありがとう!キレイなの見せてくれて!』
『おうょ♪』
『ぢゃあ~ね!おやすみなさい』
『。。。。』
その時だった。。優太の手が私の手を引っ張る。
『えっ?何?』
優太は私の手を離して『おやすみな♪』と言って車に戻って行った。
(一瞬、いつもの優太と違う真剣な顔してた。。)

車の窓から手を振り帰ってく優太。
最後の優太の顔。
何か言いたそうな顔だった。。。

私は部屋に着き、ベットに倒れる。
(はぁ~今バイバイしたばっかりなのに逢いたい。。。)
なんか今日一日が不思議だった。
今日はお客さんとキャバ嬢ではない時間で。。


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