心友。~友達の彼氏をスキになった。~
「そうやでマリア、悟でええやん。もうよそ見せんとき」
「そんなん言われんでもわかってるし。悟とは別れへんねん。ずうっと一緒におる」
マリアがさらっとそう言った。
「え」
ユキがポロッと箸を落として、藍は飲もうと手を伸ばしたペットボトルの水を倒しそうになる。
「スゴイな悟、マリアを夢中にさせてるって訳?」
「どんなんどんなん? どこがええの?」
二人の問い掛けにマリアが意味深な目をして笑った。
「悟な、エッチが上手いねん」
ブーッ、と藍が飲み掛けた天然水を吹き出した。
「嘘やろ? 悟はまだ16歳やで」
「ホンマに?」
「あっはっは、嘘に決まってるやん」
マリアが笑い転げる。