心友。~友達の彼氏をスキになった。~

「「もーっ、びっくりするやんか!」」


二人が声を揃えた。



「でもまぁそこら辺りまでは進展してるってこと?」


ユキが囁くように訊いたが、マリアは「ないない」と言って笑い続けていた。




(いや…アリかも)


と藍は思う。



上手かどうかは別にして、皆それくらい進展していても不思議はない。


ユキは彼氏と一年以上も付き合っているのだからそういうこともあるだろうとは思っていたが


マリア達が…というよりは、悟がそういうことをするのだということを、藍は何故か今まで想像もしていなかった。




(舐めとったらアカンよな、悟も年頃の男の子やもん、当たり前か…)


年下の純情な悟の恋を応援してあげようと、上から目線で肩入れしていた自分が急に滑稽に思えてくる。





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