恋愛中!!! ㊤巻
「今、なん…て…」



俺の聞き間違いじゃなければ、芽依子ちゃんはこう答えるはず。



「だから梨花先輩の家に行っても、梨花先輩、居ませんよ。」



聞き間違いじゃないらしい。



でもなんで…。



「なぜ?って顔してますね。そんなに悩まなくても答えは簡単。うちに居るからです。」



「へ?」



「ちなみに、“うち”に来ても梨花先輩には会えないと思いますよ。おねーちゃん、かなりご立腹ですから。」



「………」



瞬間、俺はピキッと固まってしまった。



これが本当なら厄介なことになった。



これが本当に本当なら、とてつもなく大変なことになった。



でも、まだ望みは捨てちゃいない。



俺はダンッとテーブルに両手を付くと、立ったままズイッと身を乗り出した。



「でも葉月は今日…」



「あぁ。アレ、ウソです。おねーちゃん、今日は皇輝先輩とデートじゃなくて、梨花先輩とデート。だから、うちんちに来ても会えないし、ってか、うちに居たとしても間違いなく門前払い。」



「じゃあ、いつなら会え…」



「う~ん…おねーちゃん、もの凄い剣幕で怒ってたから…たぶん、夏休み開けまでは会えない…かと。」



「………。」



終わった…。

< 53 / 103 >

この作品をシェア

pagetop