君を想うとⅢ~True love~
部長の口から出てきた“Cobra”という単語に俺は思わず固まってしまった。
はぁっ!!??
アンタ何言っちゃってんですか??
しかも…なんでCobraの存在を知ってるワケ?!
ポカーンとする俺をクスクスと笑うと。
「お前…ちゃんと高宮と話した方がいいよ。」
大人な余裕をカマしながら部長は俺をじっと見つめる。
「どういう意味っすか?」
「別に?他意はないよ。」
ケッ。
絶~対にウソだ!!
新入社員の頃から部長と過ごした6年間。
この人の鬼畜っぷりはイヤッてほど理解してるつもりだ。
なんかある。
こんなこと言い出すなんて絶っ対なんか考えがある。
じゃなきゃ伊織と俺を二人っきりにさせるなんて、この人は絶対にしないハズだ。