君を想うとⅢ～True love～

優しくて

頼りになって

みんなから好かれる

優しいお兄ちゃん。






私にとって、しゅーちゃんはそんな存在。






彼に似合う女の子でありたいと思い続けるコトがとっても大変で…。

だけどそんな彼の彼女なんだってコトが誇らしくて…バカな私はそんなヒーローみたいなしゅーちゃんに、どこまでも夢中だったように思う。






だけど…








「伊織。
今日の愛の押し売りはこのへんで辞めとくよ。」








照れもせず。
桐谷慎もびっくりなクサいセリフを吐き出す、目の前のしゅーちゃんは、まるで知らない大人の男の人みたいだ。








「伊織…、早く気づけ。
お前が本当に好きなのは俺なんじゃねぇの？」









そんな強気なしゅーちゃんにドキドキする。




彼の初めて見せた熱っぽさに…ドキドキする。