君を想うとⅢ~True love~
「あ~、ようやく外に出られた~♪」
資料室の扉をルンルンで開けて、う~んと背伸びをした後
「ついに会社でヤッちゃったねぇ~♪」
ドエロな悪魔は私を振り返ってニンマリと微笑む。
「ギャーっ!!!!
アンタ、なんてこと言い出すのよーっ!!」
「え~っ!?
だって事実でしょー??」
じ、事実だけど!!
事実だけど人には言っていいコトと悪いコトってのが存在すんのよーっ!!??
ワタワタと周りを見回しながら
「アンタ、バカっ!!??」
真っ赤な顔しながら、桐谷慎をキッと睨むと
「うん♪俺、バカなの。」
天使の顔してニッコリ微笑む。
「もー幸せすぎて死ぬなら今だ~!!って気がする♪」
なんだか意味のわからない桐谷慎の発言にポカーンとしてると。
ヤツは私をギュッと後ろから抱きしめて満足そうにこう言い放った。
「だってさ?
ついに!!あの高宮がついに○ェラをして……」
「ギャーーーーっ!!!!!!きれいな顔して、なんてエグいこと言うのよ、アンタは~~っ!!!!!!!!!!」
彼の腕の中でグルンと身をひるがえして、彼の胸板をポカスカポカスカ殴っていると。
バサッ!!!
後ろで大量の紙が落ちる音が聞こえて、慌てて振り返ると。
「ウソ…だろ…??」
私たちのすぐ後ろに。
今にも泣き出しそうな顔をしたしゅーちゃんが立っていた。