君を想うとⅢ~True love~
ハッキリそう言い切ると。
祐吾は真ん丸な目をしながらポカーンと口を開けて、アホ面のまんま俺をガン見する。
「言いたいコトがあんならサクッとハッキリ言ってくれ。そうじゃなきゃ俺はわかってやれねぇよ。」
フンッとふんぞり返って言い切ると
「……ハハッ…!!!!
アハハハハハ!!!!!!」
突然祐吾が腹を抱えて笑いだす。
「なんだよ。」
「いや。秀人らしいなと思ってさ。」
目の玉にうっすら溜まった涙を拭きながら。
祐吾はフフッと呆れたように笑う。
「お前のそういうトコは嫌いじゃないな。」
「アホか。男に好かれても何にも嬉しくねーわ。」
「ハハッ。
お前が欲しいのは…伊織ちゃんだけ…だからか?」
祐吾のその問いかけに俺は自信たっぷりにウンと答える。
すると祐吾はハァ~とため息を吐いてこう言った。
「お前の知ってる伊織ちゃんが、本当の伊織ちゃんの半分にしかすぎなくても……か??」