君を想うとⅢ~True love~



きっぱりと言われたわけではないけれど…
確信はあった。



あの時の桐谷慎の表情
落ち着き払った、あの静かな瞳。




どんな理由があったとしても
今日行かなきゃ、絶対カレを捕まえられない。



今日行かなきゃ。
行かなきゃ私は一生この日を後悔するに違いない。




「けいたい…、私の携帯はドコですか!?」



痛む肋骨を押さえながら、苦痛に歪む顔で先生に問いかけると




「わかりません。
だけど…枕元にあるカバンの中なんじゃないですか?」



呆れたように私のカバンを指差す。





電話…!!
せめて電話しなきゃ…!!


ちょっと遅れるって。
必ず行くから待ってて…って。


桐谷慎に今すぐ言わなきゃ……!!!!




< 379 / 569 >

この作品をシェア

pagetop