君を想うとⅢ~True love~


「ちょ…、待ってよ!!」


人がこんなに頼んでるんだよ!?
大の大人がこんなにみっともなく、頼んでるっていうのに…なんであの人は無視すんのよー!!!


悲しみより
痛みより。


怒りの方がヒートアップしていく、コドモな私。




「俺は医者。何でも屋じゃないんだよ。
わかったらおとなしく寝ててください。た・か・み・や・サン。」




そんな私を見ながら、嫌みったらしく踵を返す、ドSな先生。




――な、な、な、何なの、あの人ー!!!!



あの先生に“情”ってモノはないのか!!!!





イライラしながら


「寝ないわよ!!寝たら今日が終わっちゃうじゃない!!
私は桐谷慎のトコに行かなきゃいけないのよ!!!」


まったく関係のない、いわれのない怒りをぶつけると。





「…シン……??」



ドアノブに手をかけた
先生の手がピタリと止まった。




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