君を想うとⅢ~True love~
次々に飛び出す、理央の質問。
ゆっくりと、でもはっきりと答える、私。
そんな攻防がしばらく続いた後。
「はぁ~、アンタってホント強情ね。」
背もたれにグワッと倒れながら、呆れ顔で理央がつぶやく。
「そんなの…、10年も親友やってる理央なら、ぜ~んぶお見通しでしょ?」
そう…にっこりと。
桐谷慎にも負けないぐらいの天使で悪魔な顔で微笑むと、理央は「アハハ!!」と大きな声で笑う。
「まぁね。
アンタのそういうガンコなところ、あたしは意外とキライじゃないわ。」
そう言って。
理央は微笑みながら、ダイニングに肘をつく。
そして私をジィッと見つめると
「だけどね。
気に入らないところが一つあるわ。」
そう言って、私のオデコをピンッと弾く。