君を想うとⅢ~True love~


次々に飛び出す、理央の質問。

ゆっくりと、でもはっきりと答える、私。





そんな攻防がしばらく続いた後。




「はぁ~、アンタってホント強情ね。」




背もたれにグワッと倒れながら、呆れ顔で理央がつぶやく。





「そんなの…、10年も親友やってる理央なら、ぜ~んぶお見通しでしょ?」




そう…にっこりと。
桐谷慎にも負けないぐらいの天使で悪魔な顔で微笑むと、理央は「アハハ!!」と大きな声で笑う。





「まぁね。
アンタのそういうガンコなところ、あたしは意外とキライじゃないわ。」





そう言って。
理央は微笑みながら、ダイニングに肘をつく。





そして私をジィッと見つめると




「だけどね。
気に入らないところが一つあるわ。」




そう言って、私のオデコをピンッと弾く。





< 458 / 569 >

この作品をシェア

pagetop