君を想うとⅢ~True love~
「気に入らないわね。
なんでアンタはあたしに助けを求めないのよ。」
「……え…??」
理央が言っているイミがよくわからなくて。
キョトンとした顔のまま呆然としていると、理央はえらくご立腹な顔をして、腕組みをしながらこう言った。
「アンタとあたしは唯一無二の親友でしょ?
じゃぁ、なんでアンタはあたしを頼らないのよ。」
「理央……」
理央はテーブルの上に置いていた私の両手をギュっと握ると
「一緒に…頑張ろう?
1人じゃない。
あたしとアンタ、2人で一緒に頑張んのよ。」
そう言って。
理央は最高にキュートなウィンクを私に投げつけた。
――理央……!!!!
思いもよらない、理央の言葉に胸の奥が熱くなる。
理央の言葉に瞳の奥から熱いものがこみ上げる。
「1人よりも2人。
家族は多い方がいい。
アンタの子どもなら…私にとっても大切な家族。アンタだって…逆の立場ならそう思うでしょう?」
そう言って。
理央は男らしくケラケラと笑う。