君を想うとⅢ~True love~



そして…
その言葉通り。




センパイはなんだかんだと理由をつけて、2ヶ月に1回は必ず東京に帰ってくるようになっていた。





おかしなことに、あたしと伊織とセンパイの3人で母親教室に行ったこともあるんだよ??




どういう関係かといぶかしげに見るお母さん達の視線と、先生の物言いたげな口元。


そんな好奇心たっぷりの視線にさらされながら、私たち3人は無事に赤ちゃん人形をお風呂に入れる術をマスターしたのだ。





仁が生まれてからもセンパイは同じくらいの頻度で帰って来て、父親代わりを買って出る。




仁は伊織を“かあさん”
私を“ママ”
センパイのコトを“パパ”と呼ぶ。



私たち4人は…
いつの間にかなんだか不思議な関係の家族になってしまっていたのだった。



< 475 / 569 >

この作品をシェア

pagetop