こねたぼっくす
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日曜日、たまにはと思って俺が大森家に向かった。
クリーム色の洋風な家は和泉さんの趣味だ。
結構、可愛いところあるんだよな。
本人はいないみたいで安心したけど。
ベットに寄りかかって斗真の漫画を読む。
「廉、」
「んー今いいところー」
今謎の少年が主人公に攻撃してきたんだよ。
こいつはあれだな。
なんとかレンジャーでいうところのブラックだ。
「俺、美華にむりちゅーした」
あ、やべ、主人公ぼろ敗けじゃん。
情けねーなー、おい。
……って、
「はああああああああっ!?むりちゅーって、…ええええええええっ」
「うるせっ」
頭を蹴られた。
うう…まさかのむりちゅーかよ。
べろちゅーじゃなかったのか?
「まあ噂で聞いたけどさ」
「なら叫ぶなよっ」
あ、珍しく斗真が本気で突っ込んできた。
これは10年に1回くらいしか見れない。
「斗真」
「あ?…いってぇ!」
思いっきり頭をどついて説教した。
さすがに俺だって本気で怒るぜ?
「美華ちゃんが好きならちゃんと大事にしろよっ!!」