妖精なアイツ


「のど渇いたやろ?」


コップを手渡すと、彼は奥の部屋に入っていった。


どうやら美衣子の話しでは、寝ている"カグ"と呼ばれている男の子と…先ほどコーラを持ってきてくれた"テルオ"という男の子が、この家の主人らしい。



…見渡せば綺麗な女の子やカッコいい男の子が多い。


そんなことを思いながら、舞はトイレに行きたくなり立ちあがろうとした。


そのとき…


「い…ったいやぁ!」


突然、足元から大きな怒鳴り声が聞こえてくる。


その声に驚き、舞はふと下を見下ろした。


右足が、寝ていたカグの髪の毛を踏んでいる。


「あっ、ごめん!」


急いで片足を浮かせたが、女の子みたいな綺麗な顔立ちの彼は、かみつくように怒鳴りつけている。




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