妖精なアイツ
「おまえ誰やねん!!なに勝手に、人んちに上がってんな!!しばかれたいんか!?ボケが!!」
いきなりのことで、舞は驚いて声がでない。
騒がしかった周りの空気が、ひんやりと静まり返っていく。
すると、2人の間に割り込むようにしてテルオが現れた。
「美衣子のツレやよ。…おまえ寝起き悪すぎやって。ほら、これ着て寝とけ」
あきれた顔でカグに布団をかぶせる。
「舞、気にせんでいいからな。カグは、いつも寝起き悪い人やから」
美衣子が苦笑いで舞を安心させり。
…一気に凍りついた空気は、2人の言葉で元通りになっていく。
「…ビックリした。何あれ」
舞はトイレの中で、不機嫌そうにぶつぶつとつぶやいていた。
彼女はその後機嫌を取り戻し、周りの男女とワイワイ騒いでいた。
だが、背を向けて再び寝ている彼を見るたび…イライラが込み上げてくるのだった。