その涙も俺のもの
その時、いきなり敦子がドアの近くに行った。

そして、振り返って優しく微笑んだ。




「来客みたい。どっか行くね」




敦子はその来客の肩を叩き、私がいる人気のない教室に押し込んだ。



「―っ?!」



「美優…」




目の前に現れたのは…いお君。

どうしよう、何も言葉が出てこない。


何で怖いって感じるの?

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