闇のプリンス ~オオカミと死の女神~《休載中》
「・・・そうか。残念じゃな。ダークも姿を消してしまったし、この湖を出て次を目指した方が良いかもしれんな 」
お姉ちゃん・・・
ダーク・・・
みんなどこへ行ってしまったの?
この指輪は一体、何を意味しているの。
今、私に何ができる?
私たちは、ダークを探すことも含め、この湖を出ることにした。
広間を出て、入ってきた入り口へ差し掛かった時だった。
「おやおや、みなさん。無断でお帰りかな? 」
ルナの声がして、ふと後ろを振り返る。
すると、ニョキニョキとツルが伸びてきて、入り口を塞がれてしまった。
「何の真似だ 」
ルキアが私の肩をギュッと抱き寄せる。
「それはこちらの台詞です。 今、マリノの様子を"覗きのため池"で確認したところ、誰かに身動きが取れないようにされていましたわ 」
⁈
どうゆうこと?
マリノが気絶し、手足を縛られて森に倒れている様子が見えたらしい。
そんなことって・・・
「そんなことが出来たのは、その場にいた人物だけ 」
「森で、何かに襲われたのかも! それで、それで・・・ 」
次の言葉が続かない。