闇のプリンス ~オオカミと死の女神~《休載中》


パーティー当日、初めて丘の下におりてショッピング街なる場所へと出向いた。


もっと田舎だと思っていたが、意外と都会的なところだ。


ファッション関係の店も多く、お目当てのドレス専門店もある。


少し言いすぎだが、まるで海外のショッピング街のようだ。


「あんたこれは? 黒かっこいいじゃん 」


お姉ちゃんが大人っぽいAラインのキャミドレスを差し出した。


「ピンクがいいけど…ぶりぶり過ぎかな 」


私が持っているのは肩に薔薇が付いた可愛らしいフェミニンなドレス。


「可愛すぎてドレスに目がいっちゃうよ。シンプルが一番綺麗だって 」


なんだかんだ言いながら、お姉ちゃんとドレス選びを楽しんで店を出た。


結局、私は黒いドレスを購入し、バッグは薔薇のコサージュが付いたピンクのチェーンバッグにした。


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