闇のプリンス ~オオカミと死の女神~《休載中》
「じゃあ、ゆっくりして って」
そうチラリとこっちを見ると、ルキアはその場を離れた。
何よ、それ。
もう行っちゃうわけ?
一緒にいれると思ったのに……
ぶぅと頬を膨らませながら、料理に目を向ける。
「おいしそ~う 」
早速お皿を手に取ると、ピラフやパスタ、チキンなどを少しずつ盛った。
こうなったら思う存分、ご馳走になるからね!
「あれ、樹里? 」
チキンをパクリと頬張ると同時に、隣りから名前を呼ばれた。
ん?樹里って……
ふと声の方へ顔を向けると、ブルーのドレスを着た優希の姿があった。
「優希! どうしたの?! 」
「樹里こそ。びっくりしたよ。エドマンドに誘われたの私だけかと思った 」
「私はケイトだけど…… 」
エドマンドが優希を誘ったの?
一体どういう関係だ?