闇のプリンス ~オオカミと死の女神~《休載中》
「ルキア、中へ案内してやれ 」
「…… 」
レイが話し掛けているのに、ルキアはじっと私を見て黙っている。
そんなに見つめられると、緊張しちゃう。
なんかおかしいかな。
「彼女、綺麗だな 」
そうルキアの肩をポンと叩くと、レイは小さな笑みを浮かべて去っていった。
えっ?ええぇっ!!
き、綺麗って……///
初めて言われた。
「中に入ったら、自由に料理を食べていいから 」
「…わかった 」
隣で歩いているだけで、緊張する。
息をするタイミングが分からなくなっちゃう。
会場の中は、とても広くて素敵な空間だった。
真ん中の長いテーブルにたくさんの料理が並べられており、周りに丸いテーブルが置かれている。
まるで今から、結婚式の披露宴でも始まりそうな勢いだ。