愛し過ぎたから


一言だけそう言うと南京錠の鍵をガチャガチャと外しはじめた!!


私は嬉しくて、嬉しくて

『リサさん、早く!早く!』


と急かした。幾つもの鍵を外し終わって体が久しぶりの自由を感じた。


急いで立ち上がり、自分がまだ歩ける事を確認した。


大丈夫!!これなら逃げられる!


『リサさん、ありがとう!』


悠長に御礼を言ってる暇などない。


『もう捕まらないで……』


リサは一言そう言うとまた部屋の隅っこに座り込んだ。




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