愛し過ぎたから


……すると何にも言わなくなった。


私は、怖々また覗き穴に。


『ヒャッ………!!』


まさかもういないだろうと思って覗いた先にあったのは……




−−目だ!!−−




向こうからこちらを覗こうと顔を近けて、充血した白目と黒い眼球……


声にならない悲鳴を上げ、口を抑え私は、後退った。



ど、ど、どうしよう。


カタカタと手が震え、携帯が床に落ちた。




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