《完》オフィスでとびきりの夜を
そんなふうに思うと時々
すごく悔しくて――つい、
今みたいな態度に
なっちゃうんだ。



わかってるんだけどね。
ただ、すねてるだけだって。



「ねぇ莉央、悪かったってば。
機嫌直してよ?

オレんち、来ないの?」



そうだ。

昼間にこそっと相談して、
今日は瑞樹の家に泊まる
って決めてあった。



二人で残業になりそう
だったし、ここ何日かは
お泊りしてなかったし……。


それがあるから、さっき
瑞樹もあんなに『早く帰り
たい』って言ってたん
だろうけど。



(……行きたいわよ、もちろん)



朝から夕方まで一緒に
仕事してたって、会社じゃ
しょせん仕事モード。


あたしだって、二人きりに
なってゆっくり過ごしたい。
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