《完》オフィスでとびきりの夜を
それくらい……きっと
あたしは、瑞樹のことが
好きなんだ。



好きで好きで仕方なくて……


子供みたいに振り回され
まくりでも、どうしても
憎めなくて――…。



(もういいや。

せっかく一緒に帰ってる
のに、むくれてても
つまんないし)



あたしは気持ちを切り
替える為に大きなため息を
一つついて、すねモードは
そこでおしまいにする
ことにした。



まだちょっと曖昧にだけど
瑞樹に軽く笑いかけて、



「おなかすいたね。

先に食べてから帰ろっか」



「そうだね。

なんなら軽く飲んでく?」



「ウン♪」




――それから近くの
居酒屋に入って、二人で
お酒を飲みつつご飯を食べた。



終電に乗らないといけない
から、1時間ちょっとで
店を出てまた駅までの道を
並んで歩き出す。
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