《完》オフィスでとびきりの夜を
(……………?)



どうして何も言わないのよ?


瑞樹も課長も、言い訳すら
しないってわけ……?



またカッと頭が熱くなる
のを感じながら、あたしは
顔をあげる。



ここまできたらもう
どうしようもない。


決着がつくまで、とことん
ぶつかって――…。




「―――――え?」




決意を胸にキッと見据えた
瞳は、次の瞬間たぶん
真ん丸になってたんじゃ
ないかと思う。



(な、何して………?)



甘い囁きで課長がきわどく
瑞樹を誘い、それに陥落
してしまった瑞樹。



衝撃的なシーンを覚悟の
うえで、踏み込んだのに……。



「り、莉央……!?」



「どうしたの、莉央?
 
キミたしか、今日は
来ないって……」
< 213 / 276 >

この作品をシェア

pagetop