《完》オフィスでとびきりの夜を
あはは……つまりこーゆーこと?



別に瑞樹はサボってたん
じゃなくて、やる事やって
暇だったからあたしに
ちょっかい出してた、と。



つまりあたし待ちで……
手が遅いのはあたしの方、
と――…。



「……おっ、終わったなら
黙って待ってるか手伝ってよっ」



ああもうっ、自分より
優秀な後輩なんて絶対
持つもんじゃないわ!



あたしは恥ずかしさで顔が
赤くなりそうなのを必死に
『落ち着け落ち着け』って
となえておさえてた。



瑞樹はそんなあたしを見て
クスッと小さく笑いをもらす。



「相変わらずカワイイ
なぁ、莉央は」



「…………!!//////」
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