《完》オフィスでとびきりの夜を
いろんな意味でドカンと
頭が爆発した感じ。


はぁ、こんな自分が自分で
情けない(涙)



「ねぇ、頑張って早く
終わらせてよ。

オレ、早く帰りたい」



あたしの心中なんておか
まいなしでストレートに
言ってくる瑞樹の声が、
さらにあたしに追いうちを
……って、ん?



…………なぁに、この
あたしの足にすり寄せ
られてる、瑞樹の足は?



「ちょっと、何してんのよ?」



思わずキッと目をつり
上げてにらむと、瑞樹は
悪びれた様子もなく、



「だから、早く帰りたいん
だってば。

早く帰って……ね?」



声と共に、またデスクの
下で絡み合う足。

ふくらはぎがくすぐったい。
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