《完》オフィスでとびきりの夜を
「―――――!!」



あたしは心臓が口から飛び
出そうなくらい驚いて、
ガバッと振り返る。


ドアの所に立ってたのは、
チーフの沙織(さおり)さん
だった。



「さ、沙織さん……」



「ん? なぁに、そんな
鬼でも見たような顔して?」



お、鬼って……(汗)


自分がどんな顔になってる
のかよくわかんないけど、
とりあえず取り繕うために
ムリヤリ笑顔を作って
ごまかしてみる。



「やだな、ちょっと集中
してたんでビックリした
だけですよ〜」



「あーそっか、ゴメンゴメン。

莉央と瑞樹クンはプレゼン
資料作りで居残りだっけ。

どう、終わりそう?」



「居残りって、悪い事した
学生みたいに言わないで
下さいよ。

大丈夫です、もうすぐ
終わるから」
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